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ペットを飼育しているマンションの査定額は下がる?ポイントや注意点を解説

2024.03.22

ペットを飼育しているマンションの査定額は下がる?ポイントや注意点を解説

ペットを飼っているとマンションの査定額は下がるのでしょうか。
ペットを愛するあなたにとって、その疑問は深刻なものでしょう。
そこで今回は、ペットを飼っているとマンションの査定額が下がるのか、査定額を下げないための注意点について解説します。
ペットのいるマンションの売却を検討中の方は、ぜひ参考になさってください。

ペットがいるマンションの査定額が下がる理由とは?

ペットを飼っていると、マンションを売りに出す際に「希望価格で売れるだろうか」と心配になりますよね。
実は、ペットを飼っていたという事実だけで価値が下がるわけではありません。
問題となるのは、ペットを飼っていることによって発生した部屋の傷、汚れ、臭いなどです。
つまり、ペットの有無よりも、マンションの部屋の状態が重要なのです。
もしペットによって部屋が傷んでしまった場合でも、修繕をすれば大きな価値の低下を避けられます。
修繕にかかる費用を考慮しても、価値が数百万円も下がることはめったにありません。
数十万円の範囲で抑えられることが多いです。
ペットのいるマンションは、以下の理由で査定額が下がります。

①においの問題

ペット特有のにおいは、マンションの査定額を下げる一因です。
犬や猫などの動物は、売主が気づかないほどのにおいを残すことがあります。
ペットのにおいは家具やカーテンだけでなく、壁紙にも染みつくため、簡単には消去できません。
購入希望者はにおいを理由に購入をためらうケースがあるため、査定の際にマイナス評価となります。

②傷の問題

猫が壁で爪を研いだり、犬がフローリングを駆け回ったりしてできる傷も、査定に悪影響を及ぼします。
傷が多い場合は修繕が必要になることもあるでしょう。
とくに、フローリングの修繕費は広範囲に及ぶと高額になりがちです。
修繕をせずに売りに出すとなると、その分査定額が下がる理由となります。

③ペット可のマンション

ペット可のマンションは、ペット共生型マンションよりも設備や工夫が整っていない場合が多いため、査定に影響します。
とくに古いマンションはにおいが残りやすく、査定額が下がりやすいです。
ペット共生型マンションは、ペットとその飼い主が一緒に快適に暮らせるように設計されています。
たとえば、脱臭機能付きのイオン発生器の設置や、壁紙の部分的な張り替えが可能な設計、屋外にペット用の水道があるなどの特徴があります。
このようなマンションは、ペットのにおいや傷を考慮した作りになっており、ペットを飼っていても査定額が下がりにくいです。
また、ペットを飼っている方は、より快適に暮らせるペット共生型マンションを選ぶ傾向にあります。
一方、ペット可のマンションはペットを飼っていない方も購入候補となるため、ペットの有無が査定額に影響を及ぼすのです。

ペットのいるマンションの査定額を下げないための注意点

ペットがいるマンションを売る際に査定額を落とさないためには、ペットによる傷を修繕することです。
ただし、大規模なリフォームは必要ありません。
リフォームには費用がかかりますが、それが必ずしも売却価格で回収できるわけではないからです。
査定額を下げないための注意点は、以下のとおりです。

注意点①修繕箇所

ペットによる爪の傷は目立ちやすいため、傷がついた箇所を修繕すると室内を綺麗に見せることができます。
犬や猫による柱やフローリングの軽いひっかき傷は、購入希望者の希望に応じて対応すれば大きな問題にはなりません。
しかし、壁が猫の爪とぎでいっぱいだったり、床の色がひっかき傷で変色していたりするような目立つ傷がある場合は、修繕をお勧めします。
自分で傷を修復する場合、壁紙の修理には市販の瞬間接着剤を使って直すことが可能です。
フローリングの傷は、フローリング用の補修テープを使い、傷のある部分と色が合うテープで補修する方法があります。
床がへこんでいる場合は、室内用の補修パテを使ってへこんでいる部分を埋めるのも1つの手です。

注意点②ノミやダニの対策

ノミやダニの対策も重要です。
とくにファミリー向けマンションの場合は、子どものアレルギーなどに配慮してプロに駆除を依頼しましょう。
ペットの抜け毛も同様に、購入希望者に悪い印象を与えないために室内を徹底的に掃除し、抜け毛を除去する必要があります。

注意点③

ペットのにおいが部屋に染み付いていると、査定額に大きく影響します。
居住者自身はにおいに気付きにくいため、第三者の意見を参考にするのが良いでしょう。
市販の消臭スプレーや換気だけではにおいを取り除くのは難しいため、場合によっては消臭効果のあるクロスへの張り替えも検討が必要です。
もしすでにペットのにおいが部屋に染み付いてしまっている場合、自分で消臭剤を使っても一時的にはにおいが消えるかもしれませんが、時間が経つと再び元に戻ることがあります。
このような場合は、自分だけで解決しようとするのではなく、プロのハウスクリーニングサービスを利用するのがおすすめです。
ハウスクリーニングでは、オゾンによる脱臭、床の剥離などをおこない、においの根本的な解消を目指します。

マンション査定でチェックされるその他のポイント!

マンションを売る際、査定額はペットの有無だけで決まるわけではありません。
立地や築年数、部屋の位置など、さまざまな要素が総合的に影響します。
もしペットを飼っていたことが査定の際にマイナス評価となる場合でも、その他の魅力的な要素があれば問題ありません。
マンション査定でとくにチェックされるポイントは、以下のとおりです。

ポイント①立地

マンションの査定に大きく影響を与えるのが「立地」の良さです。
都心部ではとくに、通勤や通学に電車を利用する方が多いため、最寄り駅からどれくらい近いかが重要になります。
一般的には「徒歩10分以内」が好ましく、駅からの距離が短いほどより価値が高まります。
とくに、快速や特急が停まる主要駅に近い場合は、さらに価値が高いです。
ただし、駅からの近さだけがすべてではありません。
スーパーマーケットやコンビニが近くにあること、子どもが遊べる大きな公園があること、図書館や病院等の公共施設が揃っていることなど、周辺環境の良さもマンションの価値を高めます。

ポイント②築年巣

築年数はマンションの価値にとって重要な要素です。
基本的に、築年数が浅いほど、マンションの価値は高くなります。
新築マンションとは、建てられてから1年未満でまだ誰も住んでいない物件のことを言います。
新築の時点では価格に広告費などが含まれているため、実際に住み始めるとすぐに価値が約10%下がることが一般的です。
しかし、その後の価値の減少はゆっくりで、築10年程度では新築時の70%~80%の価値を保てるため、築10年以内であれば比較的高い価格で売れる可能性があります。
また、1981年以降に建てられた「新耐震基準」に沿った建物であるかどうかもポイントです。
新耐震基準に準拠したマンションは、たとえ築30年程度経過していても、安全性が高いと評価され、一定の需要があります。

ポイント③

部屋の向きや間取りは、マンションの価格を左右する大切な要素です。
南向きや角部屋は日当たりが良いため、多くの方にとって魅力的です。
一般的に、1人暮らしには1Kや1DKが、カップルや2人暮らしには2LDKが、そしてファミリー向けには3LDKが好まれます。
同じ間取りのなかでも、より広い面積を持つ物件の方が評価は高くなりますが、立地や買主のニーズに応じて求められるものは変わります。

まとめ

マンションの査定額は、ペットの有無だけで決まるわけではありませんが、においや傷などを理由に下がることがあります。
下げないための注意点は、傷の修繕、ノミやダニ対策、においの除去をすることです。
その他、査定でチェックされるポイントは立地や築年数、間取りなどが挙げられます。

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