いまさら聞けない!プロモーションの基礎知識②
2023.02.15
前回は、プロモーションの意味についてご説明しました。
広義の意味では、広告宣伝、パブリックリレーションズ、セールスプロモーション、人的販売の4点を総称してプロモーションと呼びます。狭義の意味では、セールスプロモーション(PR)を単体でプロモーションと呼びます。
そして、プロモーションという言葉はマーケティングの戦略の4Pのうちの1つだということも、お分かりいただけたのではないでしょうか。
今回は、プロモーションの実践的な4つの手法と6つのツールについてご説明いたします。
プロモーションの手法とツール
狭義の意味のプロモーションでは、4つの手法と6つのツールがあります。
プロモーションの手法4つ
プロモーションの手法として以下の4つが挙げられます。
・プレミアム手法…景品や懸賞などの特典提供
・プライス手法…値引き、割引クーポンの提供
・制度手法…ポイント特典、会員特典、会員限定の無料サービスなど
プロモーションのツール6つ
プロモーションのツールとしては以下の6つが挙げられます。
①印刷物
対象となるものはポスター、チラシ、パンフレット、カタログ、ステッカー、包装紙、広告物、ロゴマークなど多岐にわたります。
ほとんどすべてのプロモーションで用いられるツールで、効果も高いことから重要性の高いツールです。
会員登録をすると、自宅に届く様な会報誌やカタログなども含まれます。
冊子などの印刷物は、手間とコストがかかり、直接的な売上に繋がるとは限りませんが、顧客のファンづくりには非常に有効なツールです。
②インターネットツール
インターネットツールとは、自社ECサイトや大手ショッピングサイトへの出店、SNSの運用、ネット広告、アプリなどインターネットを通じたあらゆるツールをさします。現代では非常に重要性が高いジャンルで、欠かせないプロモーションツールとなっています。
多くの人が購入や消費の前にネットで検索する癖がついている現代では、店舗を持つ形のビジネスでも導入を検討すべきジャンルといえるでしょう。
③POP広告
店頭に置かれているちょっとした広告やディスプレイがPOP広告です。購買時点メディアとも呼ばれ、店員のおすすめやポスター、ディスプレイ、スタンド広告などをさします。
最終的に購入を後押しさせるという点で重要なプロモーションです。
④イベント
イベントを開催することで、商品を話題化し、口コミやSNSで消費者へ広げてもらいます。購入してもらう際の、コミュニケーションづくりとして使われます。
モノやサービスが飽和状態な現代において、ストーリーや、商品作りへの想いなどを直接アピールでき、消費者の購買意欲に直結させることができます。駅ナカや街頭でのポップアップストアや展示会なども同様です。
⑤動画
デジタル広告の普及とともに、年々増加傾向にあるのが動画でのプロモーションです。商品の紹介や企業の紹介などに動画を利用されることが多く、注目度の高いツールです。
印刷物と比べた時の情報量の差は、5000倍とも言われています。目と耳から情報をアプローチできるため、工夫次第で様々な表現ができます。
⑥SP広告
SP広告とは、セールスプロモーションの略語で、販売促進をするための広告です。代表的には、折り込み広告(チラシ)、DM、車内広告などです。
テレビCMやラジオCMといったマス広告と比べ、コストが低いため、中小企業でも導入しやすいでしょう。シニア層をターゲットとする場合や、地域を限定したビジネスなどと相性がよいのが特徴です。
次回はネット時代におけるプロモーションの7ステップと、混同されがちなPR、広告、ブランディング、販売促進の違いについて説明します。