OEMとODMの違いをご存じですか?
2021.11.15
今回はOEMとODMの違いについて、年間約35,000アイテムの商品セレクトやODM商品の開発を10年にわたり行なってきた専門スタッフが解説させていただきます。
OEMとは?
OEMは、「Original Equipment Manufacturing」の略称で、直訳すると「製造委託を受けた相手先のブランド名で販売される製品を製造する会社」という意味になります。
OEMは生産と製造のみを、受託側であるOEM企業が行うのが特徴で、ODMとは異なり設計や仕様書は委任者側で準備する必要があります。
ODMとは?
ODMとは「Original Design Manufacturing」の略称で、「相手先ブランドで設計から製造まで請け負うこと」という意味になります。
ODMは、ブランド設計から製造までを包括的に請け負うことが特徴となっており、委任側にノウハウが無くても市場にあわせた製品の生産をすることができます。
OEM・ODM生産のメリット
OEMのメリット
OEM生産を活用することで、初期費用をおさえて新規商品の生産を行うことができます。
新しい製品を製造・販売しようとした場合、既存の生産ラインで製造できなければ、新たな設備投資が必要になりますし、既存の生産ラインで製造できたとしても、増産に耐えられない場合、新たな設備投資が必要にになります。
そのため、製造が可能なメーカーに生産委託を行うことで、設備への初期投資などの費用を大幅に削減することができます。
ODMのメリット
先述したように、ODMとはノウハウのあるメーカーにブランド設計から製造まで包括的に委託することができるため、自社に一切ノウハウがない状態でも自社ブランド製品を生産することができます。
また、デザインや仕様書の作成などもメーカーに依頼することができるため、新商品の生産に関わる工程を大幅に削減することができます。
OEM・ODM生産のデメリット
OEMのデメリット
OEM生産はメーカーに対して仕様書などを提供し、生産してもらうためブランド独自のノウハウが流出してしまう恐れがあります。
ノウハウが流出してしまうと、生産委託先の企業が将来的に競合になってしまう可能性もあるため、そのような可能性のない企業に依頼をする必要があります。
ODMのデメリット
ODM生産は委託先に対して、製造にかかわる作業のほとんどを任せてしまうため、品質や販売価格をコントロールすることが難しくなります。
また、企画や設計費用も費用に上乗せされてしまうため、OEM生産と比較をして生産コストも高くなってしまう場合が多いです。
技術やノウハウにつていも、委託先頼みとなるためブランド側でのノウハウ蓄積にも不向きな生産方法となっております。
まとめ
このように、OEMとODMではメーカーに委託できる工程の範囲が大幅に異なります。
どっちが良い悪いということはなく、自社ブランドの状況に応じた委託方法を選択することが大切となります。
アンカラードジャパンではOEM・ODM生産両社に対応しておりますので、お客様に応じた最適なプランをご提案させていただくことができます。
新規オリジナル商品の製造をご検討されているお客様はもちろん、新規ブランドの立ち上げを検討されているお客様も、まずはお気軽にご相談ください!
経験豊富な専任スタッフがお客様のご要望にあわせたプランをご提案させていただきます。