SDGsとサスティナブルって何が違うの?
2021.11.17
最近よく目にする「SDGs」や「サスティナブル」の意味はご存じですか?似たようなシーンで使うことのある「エシカル」や「フェアトレード」についても、今回改めて解説させていただきます!
サスティナブルとは?
サスティナブル(Sustainable)とは、sustain(持続する)とable(〜できる)からなる英語で「持続可能な」という意味の言葉です。
よって、最近よく目にする「サスティナブルな社会」は「持続可能な社会」と訳すことができ、将来にわたって持続可能(環境・資源・エネルギー・貧困・人権など)な社会という意味になります。
SDGsとは?
SDGsはSustainable Development Goalsの頭文字をとったもので、「持続可能な開発目標」と訳すことができます。
持続可能な開発目標とは、先に説明させていただいたサスティナブルな社会を実現するために、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた国際目標となります。
目標には17のゴールと169のターゲットから構成されており、発展途上国のみならず先進国自身が取り組むユニバーサルな内容となっており、日本でも積極的に取り組む企業が増えてきています。
17のゴール
- 貧困をなくそう
- 飢餓をゼロに
- すべての人に健康と福祉を
- 質の高い教育をみんなに
- ジェンダー平等を実現しよう
- 安全な水とトイレを世界中に
- エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
- 働きがいも経済成長も
- 産業と技術革新の基盤をつくろう
- 人や国の不平等をなくそう
- 済み続けられるまちづくりを
- つくる責任 つかう責任
- 気候変動に具体的な対策を
- 海の豊かさを守ろう
- 陸の豊かさも守ろう
- 平和と公正をすべての人に
- パートナーシップで目標を達成しよう
エシカルとは?
”エシカル消費”や”エシカル商品”のような使い方がされている「エシカル」とは?
Ethicalはもともと英語で、「論理的な」という意味の言葉で、上記のような使われ方をする際は「地球環境や、人、社会に対して配慮されたものを購入・消費したり、またそのような商品」のことを指します。
フェアトレードとは?
フェアトレードとは、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」をいいます。
日本では、発展途上国で生産された原料を安く購入し、製品に加工することで消費者である我々に安価で質の高い商品を提供しているという状況があります。しかしながら、このようなことを続けていると、SDGsで掲げられている”貧困”や”飢餓”をなくすことができないということで、昨今注目されるようになってきております。
マーケティングやブランディングにおける重要性
一般消費者である我々においても、上記のようなことを意識して消費活動を行っていくことが重要となっている現代社会において、企業のマーケティング活動やブランディングにおいても「サスティナブル」や「SDGs」、「エシカル」、「フェアトレード」に関する活動が重要になってきております。
取り組み事例
Nike
再生素材を使った製品やCO2排出量ゼロを目指す企業方針をサイト上で明記。
コカ・コーラ
100%リサイクルペットの”い・ろ・は・す”を購入された方に対して、抽選で10万人にユニクロのリサイクルペットを30%利用したエコなフリースが当たるキャンペーンを実施。
KOSE
株式会社コーセーとイオンスタイル上尾、テラサイクルジャパン合同会社が連携し、海洋プラスチックごみからリサイクルした再生樹脂からつくられた買い物カゴの仕様を2021年1月8日からスタート。
https://www.kose.co.jp/company/ja/content/uploads/2021/01/20210108.pdf
TOYOTA
サイト上で、SDGsで掲げられた目標達成のために、企業としてどのような活動を行っていくのかを具体的に記載している。
まとめ
このように、各キーワードの意味する内容は微妙に異なっているものの、最終的には持続可能な社会の実現に向けた内容であることが分かると思います。
企業活動においても、サスティナブルな社会の実現に向けた活動をしっかりとPRしていくことで、消費者からのイメージ向上を図ったり、商品のブランディングにつなげることができます。
アンカラードジャパンではサスティナブルな活動に最適なエシカル商品のOEM・ODM生産にも対応しておりますので、市場価値の高い商品の生産をご検討されている方は是非、ご相談ください!